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2004年1月 8日 (木曜日)

戻らぬ味

オレンジ色の看板の店に入り、注文する。
最近の定番の注文は「特盛りつゆだくで半熟卵」であった。

そう、吉野屋の牛丼である。
思えば、吉野屋の牛丼を初めて知ったのは漫画「キン肉マン」であった。しかし、実際に食べに行く前に全国へチェーン展開していた吉野家が倒産し、口にすることはできなかった。
そして、再び復活した吉野屋の牛丼を初めて口にしたのは、大学生時代だった。その頃の定番の注文は「大盛りと卵」であった。やがて、就職し、自分でお金を稼ぐようになった私の注文は「特盛りと卵」になり、それから数年して「つゆだく」の存在を知り、更に数年して「生卵」が「半熟卵」へと変わった。

注文するメニューは少し変化したが、変わらなかったのは、吉野家の牛丼の味だけであったかもしれない。
狂牛病が騒がれたとき、吉野家は真っ先にアメリカ産牛肉使用だから大丈夫と店頭に大きなポスターで告知していた。そして今、その時誰もが予想しなかった吉野家の牛丼が消える日が近づいている。
アメリカのBSEのせいで、吉野家の牛肉が安定供給出来なくなり、他の牛肉に替えたら味が変わるからということで、牛丼がメニューから消える日が近づいているのである。代わりにメニューに上がるのは「カレー丼」「焼き鳥丼」などである。
仕方ないと言えばいいのだろうか。
味が変わるというのは、牛丼の味を創りあげてきた吉野屋にとって許せないことなのかもしれないが、味が少しぐらい変わっても値段が少しくらい上がっても、別メニューではなく牛丼を食べに吉野家に行きたいのだ。
他の牛肉で新たな味に挑戦すれば、より美味しい牛丼ができるかもしれないではないか。
私にとって外食のメニューの中ではラーメンの次に来るのは牛丼とモスバーガーである。ご飯を食べたいときに行く店。吉野家。
牛丼が消える前にもう一度、食べに行き味を記憶に残しておきたいと思う。

この記事は『たなばた  村下孝蔵』を聴きながら書きました。(iPod1382曲からシャッフル中)

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